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製造現場

工場のルールを守らない理由は環境にある?ルール順守のための施策

工場のルールを守らない理由は環境にある?ルール順守のための施策

工場のルールは本来、作業員の安全や業務効率化のために存在します。しかし、ルールを守らない従業員が多いと感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ルールが守られない原因や、ルールを守りやすくなる環境づくりなど、ルール作りのコツをご紹介します。

1.工場のルールを守らない理由

工場のルールが守られない理由は、従業員の怠慢よりも職場環境によるものが多いといわれています。

まずは、以下に当てはまる点がないか確認してみましょう。

ルールが認知されていない

ルールの周知が徹底されておらず、ルール自体を知らないというケースが考えられます。

工場内に張り紙などで掲示をしても、作業員の目につきにくい場所に記載がある、新しい内容になっていると思わなかったなど、必ず認知されるとは限りません。

ルールは掲示するだけではなく、すべての従業員に直接声掛けするように心がけましょう。

相反するルールがある

古いルールが残っている、不必要にルールが多いときなどによくみられるケースですが、ルール同士が矛盾し、社員が自己判断で規則を守らないということがあります。

例えば、「作業開始時間は必ず順守すること」、「作業時間外は工場内に待機しないこと」という2つのルールがある場合、作業開始前に現場で待機することができないため、広い工場では作業開始時間の順守は難しくなります。あるいは、作業時間外であっても工場内に待機することになり、どちらかのルールを破ることになります。

こうなると、従業員が自己判断で優先順位をつけ、ルールの統一と徹底が難しくなります。

現場に合っていない

経営者や管理者が現場を理解せずに社内ルールを作成すると、業務上の必要性や社員の意志とは反するルールとなることがあります。

納期が迫っている時期に18時退社というルールが作られても、納期に間に合わせるために18時以降も作業せざるを得ないケースも考えられます。現場の状況を把握した上で、必要なルールを策定する必要があります。

ルールの目的が理解されていない

そのルールが何のために作られたのか目的が分からないと、重要性が理解されずに軽視されてしまうことがあります。

製品の品質維持のために必要不可欠、従業員の安全を守るといった明確な目的や、過去の事故事例など、具体的な理由を説明すると、ルール順守の意識が格段に向上します。

違反しても責められない

ルール違反に対してペナルティがない場合、少しぐらい違反しても問題ないという意識が生まれて全体に広がり、全社的にルールが守られにくくなるケースがあります。

違反した場合の注意やペナルティ設定は必ず行うようにしましょう。

2.目的を伝えることがルールを守る最初の一歩

ルール順守のためには、まず目的を明確に伝達することが大切です。

ルールが守られない一番の要因は、「何のためにあるのか」というルールの目的や重要性が理解されていないということです。

例えば、衛生面が重要な製品を扱う場合、安全性や品質維持のために作業効率が悪いルールになることもあるでしょう。しかし、その目的やルールの重要性について説明が不十分だと、作業効率を優先する従業員が出てきます。

ルールの目的は新人研修などで必ず直接伝え、既存の従業員に対しても朝会やミーティングで定期的にアナウンスするなど、繰り返し伝えて意識を共有することが大切です。

3.ルールを見直し改善する

特に違反が目立つルールがある場合には、その原因を究明して改善する必要があります。

例をあげると、作業所内での飲食禁止が守られない場合は、室温は適切か、休憩スペースの広さは十分にあるかなどをチェックして改善すると、ルールが守られるようになる可能性があります。

また、作業手順に関するルールの場合は、実際の作業を観察し、ルールが作業の妨げになっていないか確認します。この時、複数のルールがある場合は、矛盾の有無も必ずチェックしましょう。

特定のルールが守られない場合は、必ず原因があります。現場の声を聴いて原因の改善やルールの見直しをすることが大切です。

4.ルールの順守は評価する

ルールの順守を評価体系に組み込むことも効果的です。

公益財団法人日本生産性本部の「職場のコミュニケーションによる意識調査」によると、「叱られるとやる気を失う」と答えた一般社員は60%にも上ることが分かっています。

怠慢や利己主義によるルール軽視に罰則を設けることも重要ですが、きちんとルールを守っている従業員に良い評価を与えることで、より作業員のルール順守意識を高めていくことができるのです。

5.ルールは繰り返し伝えることが重要

言葉の認識や基準は人によって異なるため、責任者が十分に伝えたと思っていても、微妙なニュアンスや捉え方の違いから、会社の意図が正確に伝わらないことも多くあります。

正確に情報を共有するために、以下の点に注意しましょう。

・繰り返し何度も定期的に伝える
・画像やデータを使用して基準を明確にする
・目立つ位置に分かりやすい言葉やイラストで掲示する
・全従業員に確実に伝達する

すべての人間に確実に伝わる伝達方法を意識して、継続的に周知を進めていきましょう。
また、ルールの変更を行った後は特に徹底して行うことが重要です。

6.まとめ

工場のルールが守られない原因の多くは職場環境にあるといわれています。

ルールの周知を徹底し、目的や重要性を必ず繰り返し伝えるようにしましょう。また現場の事情を理解して、ルールの矛盾や問題点を常に見直すことが大切です。

全員が気持ちよくルールを守れる制度作りを目指しましょう。

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