tr?id=1146749789160402&ev=PageView&noscript=1
  1. HOME
  2. アピステコラム
  3. 食品ロス削減で地球を救う~SDGsつくる責任つかう責任~

アピステコラム

SDGs

食品ロス削減で地球を救う~SDGsつくる責任つかう責任~

食品ロス削減で地球を救う~SDGsつくる責任つかう責任~

食べられる食品を廃棄する「食品ロス」が大きな問題となっています。

言葉を聞いたことはあっても、何が問題なのか、どういう影響があるのかがよく分からないという人も多いかと思います。

そこで今回は、食品ロスの背景と、それにより引き起こされる問題を確認し、食品ロス削減のためにできる取り組みをご紹介します。

1.SDGs「つくる責任つかう責任」が取り上げた食品ロスとは

SDGsで取り上げられるなど、近年食品ロス問題が注目を集めています。

SDGsとは世界を持続可能なものとするために作られた国際目標で、17のゴール、169のターゲット(具体的な達成課題)を2030年までに解決することを目指したものです。

その12番目のゴール「つくる責任つかう責任」の中に、以下のようなターゲットがあります。

“2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる”

なぜ、ここまで食品ロスの削減が叫ばれているのでしょうか。

次の章から、食品ロス問題の背景と解決に向けて我々ができることについて詳しくご紹介します。

2.食品ロスの現状と解決する意義

まずは、食品ロスの削減が叫ばれている背景を見ていきましょう。

食品ロスの総量

食品ロスとは「まだ食べられるのに廃棄される食品」を意味します。

WFPによると世界では1年間で40億トンの食料が生産されていますが、その3分の1にあたる13億トンもの食品が廃棄されています。

日本に限ってみてみると、農林水産省が調査した結果では、食品廃棄量は2,842万トンで、そのうちまだ食べられるのに廃棄された「食品ロス」は年間643万トン発生しています。

これは、毎日1人1杯のごはん(約140g)を捨てている計算になります。

先進国が担う責任は大きい

食品ロスは先進国を中心に起こっています。

例えば、先進国のスーパーなどでは見た目の良い商品が大量に陳列されており、悪いものは製品にならないなどの商習慣があり、これが食品ロスを促す原因のひとつとなっています。

また、「3分の1ルール」というものもあります。例えば、賞味期限を3か月とした場合、賞味期限まで1か月(残り3分の1)になったら小売店での販売を取りやめるという暗黙のルールです。

食べることに困ることの少ない先進国で、当然のように行われているこうした食品ロスが、SDGsで取り上げられることに影響を及ぼしていることは容易に想像できます。

食品ロスを解決する意義

食品ロスは単に「もったいない」で済ますことのできるものではなく、他の問題の原因にもなっており、その中の1つに環境問題があります。

例えば、生産や廃棄、運搬に燃料を使うことで二酸化炭素を排出し、食べない食品を作るために使われた環境資源を無駄にしています。

また、食品ロスと向き合うことは、飢餓問題を解決する1つの手段にもなります。

フランスやイタリアなどでは、食品ロスをなくすための法律が制定されたことにより、相当数の食品ロスを減らし慈善団体への寄付につなげています。

同じように、食品ロスを減らし、それを食品が不足している人々にまわす仕組みが出来れば飢餓問題が解決できるかもしれません。

3.食品ロス根絶に向けて

それでは、食品ロスを防ぐために、私たちには何ができるでしょうか。

私たちが家庭レベルでできることと、企業レベルでできることをいくつかご紹介します。

家庭での取り組み

家庭では「買いすぎない」「作りすぎない」「食べきる」の3点を意識することが重要です。

日本で発生する食品ロスのうち家庭で発生するものは45%にのぼり、その原因は、「買いすぎ」「作りすぎ」「食べ残し」であると考えられています。

そこで、家庭では以下のような取り組みが有効です。

・買い物に行く前に冷蔵庫を一度確認する(買いすぎない)
・料理をして作りすぎてしまっても冷凍保存をして翌日消費する(作りすぎない)
・宴会でお開きをする前に自席に戻って「食べきり」タイムを設ける(食べきる)

このような取り組みは、ひとりひとりが行えるものです。小さな積み重ねが、食品ロスの大きな削減に繋がるのです。

企業での取り組み

食品メーカーや飲食店から出る食品廃棄物を減らす取り組みとして「フードバンク」が注目されています。

これは食品ロスをホームレスや児童養護施設などに届ける仕組みで、印字ミスや包装の破損、在庫の抱えすぎで出た食品ロスを寄付することができるものです。

食品ロスには、規格外などの見た目が悪いもの、欠品を防ぐために過剰に生産されたものも含まれます。例えば、賞味期限が誤って記載された食べ物、へこんだ缶詰、イベント用のサンプルなどです。

これらを寄付することで、企業は廃棄コストを削減でき、CSR活動の一環とみなすことができるなどのメリットがあり、年間3,000トンを超える寄付が集まっています。

このような活動を通して、企業は流通前の食品を廃棄から守ることが求められています。

4.まとめ

SDGsに明記されたことで再注目をあびた「食品ロス」問題。

先進国が便利な生活を求めたことで、まだ食べられる食品が多く捨てられていますが、この食品ロスが飢餓や気候変動などのさまざまな問題を引き起こしています。

日本をはじめ、各国で食品ロス削減に向けた取り組みが行われていますが、劇的な解決には至っていません。

食品ロスを削減するためには、ひとりひとりが努力することが求められています。

アピステコラム一覧
生産性向上・環境改善に役立つ情報をお届けします。 メルマガ登録

お客様のご要望に
スピーディにお答えします。

TEL0120-945-354 FAX0120-997-589

電話受付:月~金曜 午前9時から午後5時30分まで。土・日・祝および当社休業日は受付しておりません。FAX:24時間受付。