制御盤の熱対策にはさまざまな方法があります。この記事では従来の熱対策で発生しやすい問題点について解説します。
制御盤用ファン
![放熱](../../assets/img/about/problems/img01.png)
効果は周囲環境に大きく左右され、外気の高い場合には大きな効果は期待できません。また、制御盤用ファンは外気を制御盤内に取込むため、「粉塵」や「オイルミスト」が侵入し、かえってトラブルの原因となってしまうケースもあります。
(ポイント)
・周囲温度が低い、涼しい環境が必要です
・放熱後の温度は周囲温度+10℃程度が目安です
・粉じん、オイルミストが盤内に侵入するリスクがあります
![](../../assets/img/about/problems/img02.png)
熱交換器
![放熱](../../assets/img/about/problems/img01.png)
![防塵](../../assets/img/about/problems/img03.png)
制御盤用ファンとは違い制御盤を密閉状態にしたまま、放熱できますが、制御盤内と制御盤外の温度差を利用した放熱となるため、外気が高い場合には大きな効果は期待できません。夏場には能力が落ちるケースがありますので注意が必要です。
(ポイント)
・放熱効果に加え、防じん効果があります
・放熱後の温度は周囲温度+・周囲温度が低い、涼しい環境が必要です
・除湿効果はありません
![](../../assets/img/about/problems/img04.png)
スポットクーラー
![冷却](../../assets/img/about/problems/img05.png)
応急対策として用いられますが、スポットクーラーはもともと作業者用の急速急冷な設計のため、電子機器の冷却においては結露の可能性があります。また、制御盤を解放するため、「粉塵」や「オイルミスト」を防ぐことはできません。
(ポイント)
・急速急冷による結露リスクがあります
・外気が侵入し盤内を汚すリスクがあります
![](../../assets/img/about/problems/img06.png)
空調ダクト分岐
![冷却](../../assets/img/about/problems/img05.png)
![防塵](../../assets/img/about/problems/img03.png)
空調からの距離や制御盤内発熱量の影響で各制御盤ごとに個々の温度制御は難しく、非常にムラの大きな冷却方式となります。また、冷却ダクトの分岐工事には時間を要するため、夏場の緊急的な熱対策には不向きです。
(ポイント)
・冷却効果にばらつきがあります
・設置工事の手間や費用がかかります
![](../../assets/img/about/problems/img07.png)
制御盤用クーラー
![冷却](../../assets/img/about/problems/img05.png)
![防塵](../../assets/img/about/problems/img03.png)
![除湿](../../assets/img/about/problems/img08.png)
制御盤用クーラーは家庭用エアコンのように盤内を設定した温度に一定に保つことができます。制御盤を密閉するため粉塵やオイルミストを含んだ外気が盤内に侵入することを防ぐこともできます。
また、冷却の過程で「除湿」効果も発揮し、1台で「冷却」「防塵」「除湿」の対策を行うことができます。
(ポイント)
・制御盤内を設定した温度で一定に保ちます
・制御盤を密閉し粉塵やオイルミストの侵入を
・冷却だけでなく除湿効果もあります
![](../../assets/img/about/problems/img09.png)
制御盤用クーラーで盤内環境をベストコンディションに!
制御盤用クーラーは制御盤内の電子機器を「熱」「粉じん」「湿気」から守り、生産ラインの安定稼働に貢献します。
・制御盤内を一定温度に冷却
・オイルミスト、粉じんの制御盤内の侵入を防止
・制御盤内の除湿
最新のラインナップ、機能・特長は
カタログでご確認ください。
![カタログ](../../assets/img/about/problems/img10.png)
各種熱対策の導入効果イメージ
熱対策別予想盤内温度イメージ
![熱対策別予想盤内温度イメージのグラフ](../../assets/img/about/problems/img11.png)
注)設置条件によって異なります。あくまで目安としてください。