オイルミストによる火災・焼損事故と接点動作不良・短絡事故

粉塵・オイルミストによる故障のリスク

火災・焼損事故

高温の制御盤内では粉塵が重大事故につながります

粉塵・紙粉・溶接ヒューム・オイルミストなどが多い現場では、これらは制御盤の奥深くにまで侵入します。いちど制御盤内に侵入した粉塵やオイルミストは徹底的に清掃除去するのは困難です。しかもインバータやサーボアンプ・電源ユニットなどのパワー半導体やコンデンサなどの高温部への付着や電磁開閉器のスパークなどにより、制御盤内の火災焼損の原因になるリスクが高まります。

粉塵の付着がひどい基板

電源基板のコイルの焼損痕

制御基板のICリードのスパーク痕

接点動作不良・短絡事故

油の侵入が電気系統のトラブルをまねきます

制御盤内に粉塵や油が侵入すると、リレーや電磁開閉器などの接点が固着したり、正常な接点動作や信号の入出力ができなくなり、機械停止や異常動作が発生し、思わぬトラブル・ライン停止の原因になります。さらに油は導電性があるため、電気回路への付着や落下は、誤動作や短絡事故を起こす原因になります。

ファンなどによる吸排気口から油が侵入

油や粉塵まみれのブレーカや電磁開閉器

基板表面に付着した油による短絡

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