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地球温暖化と温室効果ガスの関係!温室効果ガスの増加原因と排出量

地球温暖化と温室効果ガスの関係!温室効果ガスの増加原因と排出量

Webニュースや新聞、テレビでしばしば、温室効果ガスという言葉が登場します。その代表的なものは二酸化炭素で、地球温暖化対策の主な議題として扱われます。

温室効果ガスは、工場や火力発電所をはじめ、自動車、家庭からも排出され、それが今日の地球温暖化とそれを起因とする異常気象や海面上昇などをもたらしているといわれています。

今回は、地球温暖化と温室効果ガスの関係や、温室効果ガスが増えている原因、温室効果ガスの排出量についてご紹介します。

1.地球温暖化と温室効果ガスの関係

地球の大気には二酸化炭素などの温室効果ガスと呼ばれる気体がわずかに含まれており、これらの気体は赤外線を吸収し、再び放出する性質があります。

温室効果ガスによって、地球の表面から地球外へ向かう赤外線が大気中にとどまり、熱として蓄積され地表に戻ってくるため、地表付近の大気が暖められ、多様な生物にとって暮らしやすい環境が維持されています。

しかし、大気中の温室効果ガスの濃度が高まると、この効果が強まり地球の表面気温が過度に上昇してしまいます。これが、地球温暖化の大きな要因の1つとなっています。

2.温室効果ガスの種類と排出割合

温室効果ガスには、二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素・フロン類が該当します。温室効果ガスは、近代化とそれに伴うライフスタイルの変化によって急増しました。

IPCC第5次評価報告書によると、2010年時点の温室効果ガスの排出割合(二酸化炭素換算)は、二酸化炭素が全体の約76%、次に多いメタンが約16%になります。つまり、この2つの温室効果ガスが全体の90%以上を占めています。

また、一酸化二窒素は約6%、フロン類に関しては約2%と、僅かしかありません。

しかし、メタンや一酸化二窒素、フロン類の地球温暖化係数は二酸化炭素より大きく、フロン類に関しては1万倍を超すものもあります。そのため、一概に排出割合の大きな気体を削減すれば良いというものではありません。

次の章では、これら温室効果ガスが増えている原因についてご紹介していきます。

3.温室効果ガスが増えている原因

温室効果ガスが増えている背景には、経済成長とそれに伴う電力消費量の増加が考えられます。

経済の成長

経済の成長と温室効果ガスの増加は少なからず関係性があるといえます。

18世紀の産業革命以降、温室効果ガスを排出する石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料の使用が急増し、以前は主にアメリカや日本、ドイツ、ロシア、イギリスといった経済発展が著しかった先進国の排出量の多さが問題視されていました。

しかし、近年では経済成長の真只中にある中国やインド、インドネシアなど新興国での排出が激増しており、国によっては先進国以上の量を排出していることが明らかとなっています。

化石燃料は、私たちの暮らしを支えるエネルギーとして使われてきましたが、近年は地球温暖化防止のために、太陽光や風力など代替エネルギーへの移行が叫ばれています。

世界的な電力消費量の増加

経済成長は一般家庭にも恩恵をもたらし、照明、冷蔵庫、エアコン、テレビなど家電製品の普及が進み、世界的に電力消費量は増加しています。それに伴い、温室効果ガスの排出量も増えてきました。

もっとも大きな問題は、家電製品そのものではなく、膨大な電力消費量を補うための発電方法にあります。

風力や水力による発電方法であれば、温室効果ガスの排出を大幅に抑制できますが、日本を含む世界の発電方法の主流は、石炭や石油など化石燃料を燃やす火力発電です。

コンバインドサイクル発電という、新しい高効率の発電方式を採用している火力発電所もありますが、温室効果ガスの排出量は原子力発電や水力発電などと比較しても突出しているのが現状です。

4.温室効果ガス排出量の推移

世界規模で温室効果ガスの削減に向けた動きが進んでいますが、これらのガスの排出量はどのようになっているのでしょうか。

ここでは、日本と世界の温室効果ガス排出量の推移を見ていきましょう。

日本の温室効果ガス排出量の推移

環境省と国立環境研究所によると、2017年度の温室効果ガスの総排出量(二酸化炭素換算)は12億9200万tで、前年度比1.2%減、2013年度比8.4%減、2005年度比6.5%減を達成しています。

そして、さらなる削減に向け、再生可能エネルギー導入を含めた電力の排出原単位の改善、フロン対策の強化、二国間オフセット・クレジット制度、森林吸収源の活用などを推進しています。

また、原子力発電のあり方などについてのエネルギー政策が検討されており、今後の原子力発電との付き合い方にも注目が集まっています。

このように、日本の排出量は減少傾向にありますが、他の約190カ国に比べれば、まだまだ排出大国であり、世界から見れば決して小さな数字ではありません。

世界の温室効果ガス排出量の推移

一般財団法人日本エネルギー経済研究所によると、2016年の世界の二酸化炭素排出量の合計は約323億tで、国別では中国が28.0%(90億5700万t)と突出しており、続いてアメリカが15.0%(48億3300万t)、インドが6.4%(20億7700万t)となっています。

その他は、ロシアが4.5%(14億3900万t)、日本が3.5%(11億4700万t)、ドイツが2.3%(7億3200万t)、韓国が1.8%(5億8900万t)、インドネシアが1.4%(4億5500万t)などと、先進国や経済成長が著しい新興国が続きます。

2014年の世界の合計は約330億tであり、2016年には7億tの削減が進んだことになりますが、やはり過半数近くを占めている中国とアメリカの協力なくして、地球規模での温室効果ガスの削減は難しいことがうかがえます。

5.まとめ

地球の気候を安定化させるために必要不可欠な温室効果ガスですが、その濃度が増えすぎれば地球温暖化を招いてしまいます。

温室効果ガスは世界各国で削減への取り組みが計画され、実行に移されていますが、経済成長に不可欠なエネルギーと密接な関係があり、再生エネルギーや効率的な発電方式などへの移行が世界的な課題となっています。

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