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集塵機 周辺情報 1-1.粉塵と健康障害

GDE Series

1-1.粉塵と健康障害

粉じんとは

粉じんとは、空気中に浮遊する固体の粒子状物質の総称で、溶接作業などで発生するヒューム(金属が溶けて蒸気となり、その蒸気が冷却・凝集され、空気中に固体粒子となって浮遊するもの)も含みます。また、ここ数年問題となっているPM2.5も粉じんで、粒径が2.5µm以下(1µmは1mの100万分の1)の粒子状物質です。粉じんは、大気汚染の原因となりますが、工場の作業現場や生産工程でも発生します。
作業現場にはさまざまな作業工程があり、また扱われる素材も多種多様なため、粒径の異なる数種類の粉じんが発散し、空気中に浮遊しています。これら粉じんが、口や鼻からの吸入などによって身体に侵入する、または接触することで、健康に有害な影響を与えます。健康障害の発生、症状の現れ方、進行の早さなど、粉じんの有害性の程度には、「化学組成」「粒径」「吸入量」「人体側の要因」の4つが関係します。

粉じんの化学組成

職場の空気中には化学物質が含まれている場合があります。労働者がそれを粉じんとして吸入することで「じん肺」などの健康障害を引き起こす有害性の高いものがあります。マンガンや溶接ヒュームなど有害性の高い化学物質は特定化学物質として指定されていますが、その含有量が非常に少ない粉じん、化学物質のうち有害性が低いものであっても、粉じんを長期間にわたって、多量に吸い込めば健康障害の原因になります。
また、粉じんは鉱物などの無機物からなる「無機粉じん」と花粉や細菌など生物由来の有機物からなる「有機粉じん」に分けられ、一般的には「無機粉じん」により、「じん肺」などの健康障害が発生するといわれています。しかし、「有機粉じん」でもアレルギーなどの健康障害を引き起こします。

粉じんの粒径

粉じんの粒径(大きさ)によっても、健康障害の程度が変わってきます。吸い込んだ粉じんは大きい粒子であれば鼻腔や気管支の繊毛によって、たんやくしゃみによって体外へ排出されるのですが、溶接ヒュームなどの微細な粒子ほど排出されにくくなり、肺の奥まで到達し、肺にとどまることで「じん肺」などの疾病が発生します。

粉じんの吸入量と人体側の要因

一般的には、粉じんを吸い込む量が増えると、健康への影響は大きくなりますが、粉じんの種類や大きさ、それにばく露されている人の健康状態など、「化学組成」「粒径」「人体側の要因」の3つの要因との関わりで健康障害の程度は変わってきます。
例えば、粉じんを同じ条件で吸入していても、人によって健康障害の発生や程度に差が出てきます。そのことについては、性別や年齢、体質、生活習慣、健康状態などが影響していることが分かっています。有機粉じんによる疾患についても人体側の要因が大きく関わっていると考えられていますが、「職業性喘息」も、粉じんに含まれるある成分に過敏に反応する人にのみ発症します。また、「じん肺」についても、発生や程度に個人差があると考えられています。

粉じんによる疾病のしくみ

粉じんは、主に鼻から吸い込まれ、ほとんどは呼気とともに体外に排出されますが、一部は呼吸器内に沈着してしまいます。特に粒径の小さな粉じんは、気管や気管支、あるいは呼吸器の末端である肺胞まで到達し、高い割合で沈着します。一方、粒径の大きな粉じんは鼻腔に沈着し、それ以上、内部へは入っていきません。
沈着した粉じんも身体の清浄作用により、徐々に取り除かれていくといわれていますが、一部、除去されずに気管や気管支、肺胞に沈着した粉じんは、含まれている成分が血液などの体液に溶け出して中毒症状を発生させたり、沈着により炎症が起き、組織が線維化して「じん肺」を発生させたりします。
また、じん肺は、粉じんが肺に蓄積することによる肺疾患の総称で、罹患すると、完治することができない疾病です。

 

次の項目:1-2.粉塵の抑制方法

 

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