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1-2.空調とは

空調とは何か、空調の要素や種類とその特徴について説明しています。

(1)空調とは

空調とは、空気調和(Air conditioning)の略語になります。
私たちの周りにある空気の主な成分は、多い順に窒素、酸素、アルゴンとなりますが、他に呼吸などで発生する二酸化炭素、湿度で表される水蒸気(湿気)などが含まれます。
さらには埃や塵芥、花粉やカビの胞子、ウィルス、たばこの煙、建築材などから揮発するホルムアルデヒドなどの有害化学物質など、私たちの害になる物質も含まれています。
このような空気の持つ特徴を定量的に表す指標には、温度、湿度、体積、比重、気圧、気流(空気の流れ)、清浄度(クリーン度)など多くの指標があり、これらを空気条件といいます。
空調とはこれらの空気条件を、その空間の用途や目的に合わせて適した状態に調整することです。

(2)空気調和の四要素

空気条件を大別すると、温度・湿度・清浄度・気流の4つに分けられます。これら4つの条件のことを空気調和の四要素といい、この四要素を調節し、適切な室内環境を実現させます。

(3)空気調和の種類

空気調和は対象目的によって以下の2種類に分けられます。
○保健空気調和(一般空気調和、快適空気調和) ⇒ 人のための空気調和
○産業空気調和 ⇒ 取り扱う製品のための空気調和

○保健空気調和(一般空気調和、快適空気調和)

空間内で過ごす人の健康を維持したり、快適性を向上させることを目的とした空調です。
人が居住、あるいは生活する一般家庭や事務所、商業施設、ホテル、公共施設などが対象になります。
建築物衛生法において、下表のように管理基準が定めてあります。

出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei10/

人にはある程度の環境順応性があるため、季節によって快適に感じる温度・湿度は変わってきます。一般的には以下の表の範囲が快適な温度・湿度範囲と言われています。

  温度 湿度
夏場 25~28℃ 50~60%
冬場 18~22℃ 40~50%

また、人の温度感覚は湿度によっても変化します。夏場の冷房時は同じ温度でも湿度が低いほうが快適に感じ、冬場の暖房時には加湿して湿度を高くすることで多少温度が低くても快適と感じられます。
ヒートショックを避けるためにも室内の湿度コントロールを行い、室内外の温度差を極力小さくすることが健康のためにはいいといわれています。

ヒートショック

冷暖房時に室内外の温度差が大きいと人体に負担がかかったり、不快感を感じたりします。これをヒートショックといい、冷房時のコールドショックと、暖房時のホットショックに分類されます。これを防ぐため外気温と室温の差は7~10℃以下にする必要があります(冷暖房の違いや気温の違いにより上下します)。

○産業空気調和

人間以外の動植物の育成や、物品の品質維持や生産効率の向上のための空調です。
最適な温度や湿度の条件は業種や対象となるものによって異なりますが、保健空気調和と違うのは、物品の状態を一定にするために季節に関係なく通年して同じ温湿度状態を保つ点です。

例1)電算機室

電子機器が発熱するため、年間冷房が必要です。湿度管理も肝要で、湿度が高すぎると結露が発生しショートを起こす可能性があり、湿度が低すぎると静電気が発生し電子機器の停止や損傷に繋がる恐れがあります。

例2)半導体製造

埃の付着を防止するため、高レベルの清浄度維持を必要とします。また、回路の腐食、マイクロチップ回路面への結露、装置の劣化を防ぐため湿度コントロールも重要になります。

例3)印刷工場

紙には5~7%前後の水分が含まれています。水分の蒸発による紙の伸縮や反り・割れを抑えたり、紙詰まりの原因となる静電気を防止する為にも、湿度管理が必要です。

 

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