集塵機 周辺情報 2-1.集塵機とは
2-1.集塵機とは
集塵機(除じん装置、集塵装置)の種類
除じん装置には粒子を分離する原理によって以下の種類があります。
重力集塵機・慣性力集塵機・遠心力(サイクロン)集塵機
重力集塵機はダクトの途中に大きな部屋を設け、粉じんを含んだ空気を急激に低速化させ、重力で沈降させて集じんします。また、慣性力集塵機は重力集塵機内に衝突板を設け、粉じんを衝突させることで集じんします。
遠心力(サイクロン)集塵機は円錐形の室内で気流を旋回させ、粉じんに遠心力を与え、外壁に沿って円錐下部の集じん室まで下降させて集じんします。
いずれも前置き集塵機と呼ばれ、後述するろ過集塵機などの高性能な集塵機の手前で、粗い粉じんを取り除き、ろ過集塵機の負荷を小さくする目的のために使用されます。
湿式集塵機
湿式集塵機は粉じんを含んだ気流を水中に通過させる、または水などの液体を気流に吹き付けることで捕集し、集じんするものです。一般的に、湿式集塵機は排水処理が必要でそのための設備とメンテナンスの費用が掛かることが難点とされています。
ろ過集塵機(アピステの集塵機 GDEシリーズ)
ろ過集塵機はフィルタで粒子をろ過捕集します。局所排気装置としては、ほぼ万能的に使用できる集塵機といえます。ろ過フィルタ上に堆積した粒子自体がろ過層として働くので、極めて細かい粒子も捕集することが可能です。そのため、他方式の集塵機と比べると圧力損失が大きく、断続的な払い落としが必要になるため、粉じんの払い落とし性能が集塵機とそのフィルタに求められます。
電気集塵機
電気集塵機は、ろ過集塵機と同じく高性能です。捕集は粉じんやオイルミストなどの微粒子を高電圧を掛けた電極間(放電極と集じん極)のコロナ放電を利用して帯電させ、その帯電した微粒子を静電引力を利用して、集じん極に付着させ捕集するものです。 圧力損失も小さく微粒子を高い捕集率で捕集できるので、設備費とメンテナンス費用が掛かりますが、局所排気装置や、オイルミストの捕集用途でも利用されています。
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